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世界で戦うアスリートに広がる鍼灸を使った体のケア、スポーツのツボ

更新日2020年5月1日 NHK健康チャンネルhttps://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1142.html


陸上男子100mで日本選手初の9秒台を出した桐生祥秀選手。桐生選手は走るために重要な、太ももの裏側にある筋肉、いわゆる「ハムストリングス」とお尻に、定期的に鍼を打っています。こうしたケアを担うのは、桐生選手のトレーナーで日本オリンピック委員会強化スタッフの後藤勤さんです。 桐生選手は5年前、ハムストリングスの肉離れで長期間試合から遠ざかってしまったことがありました。その頃、後藤さんが、けがをしないためのアプローチの一つとして積極的に鍼を取り入れることを提案したそうです。実際にここ数年、桐生選手に大きな怪我はありませんでした。


桐生選手に鍼の効果をどのように感じているか聞いてみたところ、 『鍼を打つと翌日の筋肉痛や疲れ方が全く違い、こりがあった部分がなくなっている感じがします。継続的に鍼治療を受けることが、けがをしない体づくりになっていると思います』と語ってくれました。 東京オリンピックを前に、後藤さんの緊張感も高まっています。 後藤さんは、「より深い部分に働きかけて、即効性も感じられる鍼は自分が持てる強みの一つ」としたうえで、『桐生選手の最高のパフォーマンスを引き出したい』と意気込んでいました。

世界で戦うために フィギュアスケート 河辺愛菜選手


定期的に清藤さん(左)のもとに通う河辺選手 ジャンプや柔軟性をいかしたスピンなど、体に負担がかかる技が多いフィギュアスケートでは、多くの選手が鍼灸で体のメンテナンスを行っているそうです。2019年、フィギュアスケートの全日本ジュニア選手権でトリプルアクセルを着氷して初優勝を果たした河辺愛菜選手もその一人。ドーピングの心配も不要とあって、定期的に鍼灸師の清藤直人さんのもとを訪れています。 河辺さんの今の目標は4回転ジャンプを成功させること。しかし、左ひざに痛みが出るようになり、数か月間、練習の中断を余儀なくされていました。取材班が同行した日もひざの痛みを訴えた河辺選手。一方、清藤さんが鍼を打ったのは、鎖骨のそばにある「兪府(ゆふ)」、足首の上側にある「復溜(ふくりゅう)」、そしてひざの裏側にある「陰谷(いんこく)」という3点のツボです。


リンクで練習に打ち込む河辺選手 東洋医学では、ツボ同士は「経絡」というネットワークでつながっていると考えられています。清藤さんが選んだ3点のツボは、どれも腎臓にかかわるとされる経絡上にあります。遠回りのようですが、腎臓をいたわり、体全体のバランスを整えることで、けがの回復力を高める効果が期待できるというわけです。そして、痛むひざの上にのせたのは、お灸です。 『まずは体の疲れを取ることが大事。ひざは冷えていたので、お灸で温めて、血行がよくなるようにしました』(清藤さん)。 施術後、河辺さんに体の感覚を尋ねると、『全体的に体が軽くなって、ひざは押されても痛くなくなりました。明日は調子よく練習できそうです』と笑顔を見せてくれました。

スポーツのツボ

「歩きすぎて足が疲れた」「軽く足をひねったみたい」...。そんなときに自分でもできるツボ押しのポイントをご紹介します。

委中(いちゅう)

ツボの位置:ヒザ関節の裏の真ん中 期待できる効果:腰痛、腰や足の痛み、足の疲れなどの緩和

承山(しょうざん)

ツボの位置:ふくらはぎのヒザと足首を結んだ中間 期待できる効果:ふくらはぎの疲れ、ねんざなどの緩和

懸鍾(けんしょう)

ツボの位置:外くるぶしの指4本分上 期待できる効果:足首の疲れ、足首のねんざなどの緩和 押し方は、3秒~5秒かけてゆっくり強く押し、3秒~5秒離す。これを10回ほど繰り返してください。くれぐれも、押しすぎにはご注意を。ツボを押すと、最初は痛みがあっても、「がまんできる範囲で」続けると、それが和らいでいくといいます。

#セルフケア #マッサージ

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